第115回 山行記「足和田山」 2016.1.25

 登山口は動物よけのフェンスを開けて入る。 

すぐに直登の山道となる。かなりの積雪のため丸太の木道は全く見えないが乾燥した粉雪のため歩くのに不都合はない。

それほどの傾斜ではないがずっと登りが続く。樹林帯の間から富士山がくっきりと望まれる。雲一点もない青空、風もなく天候は申し分ないが、いささか寒さが堪える。今朝の最低気温は-9°Cということだが、歩き始めでも-5~6°Cくらいだろうか指先が冷たい。樹林を通して陽があたるとホットする。

 

 予定では1時間20分で頂上に着くはずが結局2時間近くかかって足和田山(五湖台)に着いた。大きな展望台がありここに上って見る富士は素晴らしい。五湖台と呼ばれるが木が大きくなり湖の眺めはいまいちである。陽が当たってきてようやく寒さも凌げる。

 

 ここから三湖台へは緩やかな下りであるが、北西の尾根のためか積雪は一段と増えたようで先頭のラッセルがかなりきつい。上り始めから登山者の踏み跡が残っており、登山道ははっきりしているが、十数人で歩くにはかなりのラッセルをしないと歩きにくい。当初播本さんが先頭でラッセルをしていただいたが、かなり疲れるので途中から元気な山口、笹川両氏に先頭を代わって貰った。何しろ雪が深いので片足ごとに20~30㎝くらい足を上げないと前の踏み跡に入れないから時間の掛かること夥しい。

 

 東海自然歩道と車道が度々交わるようになり、まだかまだかと思いつつ最後の緩い登りを終えるとようやく広々とした三湖台に着いた。先頭は13:05 最後尾は13:20の到着となった。予定より2時間近い遅れとなり、大分遅めの昼食となった。ここは360°の展望があり、富士山の雄大な眺めはもちろんのこと、青木ヶ原の樹海、西湖が望まれ、本栖湖の先には南アルプス連峰の白い連なりがくっきりと見ることができた。  

 

 13:50先を急ぐ。紅葉台のレストハウス(閉鎖中)の横を通り、馬牧場に到着し、ここでアイゼンを外す。500mほど歩いて国道139号に出る。すぐにマイクロバスが来て直ちに乗車15:00出発。いつもの「紅富士の湯」へ向かい冷えた体を温める。遅くなったが逆に 風呂から見る富士山に夕日が落ちる瞬間を見ることができた。(ダイアモンド富士)

 雪、雪、雪、富士、富士、富士。

十分堪能しました。ただし雪山の大変さを痛感した山行でしたが、みなさん良く頑張って歩いていただきました。    

  

文責:3班 佐藤記