第113回 山行記「毛無山」 2015.10.26

 本日の天気は快晴、新宿を超えたところでバスの後ろから朝日が迫ってくる。東の空を見ると赤く燃え神々しい気さえする。また談合坂SAから見える山の稜線もはっきりと見える。まもなくすると視界いっぱいに富士山の全容が車窓から望まれる、歓声の声があがる、また時折高速道路の街路樹の紅葉が散見される。参加者はこれから始まるであろうと登山に期待を膨らませる。

 

 バスは予定より15分早く登山口に到着し入念なストレッチと身支度を整える。8:15 いよいよ登山開始である。登山道は幅3mほどの特定の自動車の乗り入れができるしっかりした道であった。ホウバや・どんぐりがその道一杯にあり我々を迎えてくれた。ところが20分ほどこの道を登った処で突然道が見当たらなくなった。それでも人が入っていった形跡があり先発隊が道を探しながらの登山となった。

 

 30分後には全く道が見当たらなくなった。ひたすら尾根を目指して、枯れ木や落ち葉が前進を阻む中、足場を探しながらの登山となった。ジグザクに、また転倒を避けるために重心を低くし四つん這いなりながらの登山をしなければならない時をあった。そんな中、道と思えるところにも出てホットするのだがまた道がなくなる。標識もなくこれはやばいと思ったとき、立木にまかれたピンクの布を発見した。やはり誰かが登って行った道?にちがいない。

 

 11:00頃尾根にたどり着いた。そこから左に尾根を歩いていくと、登山道に出た。その登山道を30mほど登ったところが頂上であった。11:15予定より15分遅れで全員が登頂した。頂上からの眺望に歓声があがった。眼下に河口湖と西湖を、そして富士山が我々を待っていてくれた。今までの疲れが嘘のようであった。早速集合写真をとり。今回初参加の山口さんの紹介があり拍手で彼を迎えた。腰を下ろし大きく迫ってくる富士山を見ながらの昼食、最高の贅沢な時間だ。先ほどまでの登坂の苦労もいつの間にか笑い話になっている。四つん這いで登坂しているときはクマと間違われてハンターに撃たれるのではと心配したとか、またこれが体験できる健康と体力にも感謝しなければならない。などの会話も聞かれる。頂上で男性3人のパーティーと出会った。彼らは十二ケ岳から毛無山に降りてきたパーティーで大変危険な下りであったとの事であった。

 

 11:50下山開始7.8分ほど下ったところで、富士山を挟んで左に河口湖右に西湖そして河口湖と西湖を挟む小高い山が紅葉を演出していた。4つのビューポイントを同時に見られる圧巻の所であった、さらに15分ほど下ると外国の二人連れにであった。流暢な日本語で挨拶が返ってきた。さらに5分ほど下ったところに登山道を彩る紅葉があった。先に下山して行った3人パーティーもそこで写真を撮っていた。われわれもその見事さに足を止めしばし紅葉とたわむれた。紅葉している木々に木漏れ日が差し込み写真としては最高のシャッターチャンスに違いない。この後は2回の休憩を挟んでの一気の下山となった。道はよく整備されておりジグザクに道を取りながらバスと待ち合わせの道路に13:20頃出た。

 

 所要時間1時間30分の下山であった。少し時間もあり山口さんのリードで整理体操を教わった。最後に深呼吸を入れる本格的なものであった。この後バスに乗車、富士西湖の温泉{いずみの湯}に13:50到着。早速お風呂に入り、露天風呂・打たせ湯・巨峰の湯などを楽しみ、あとはお決まりの歓談となった。15:15温泉を後にした。河口湖ICを経由し中央高速に乗り往路と同じ道を取りながら船橋ICに向かった。途中石川SAで20分休憩をとりお土産などのショッピングタイムとした。

 

 都内に入ると14夜の月が見え始めた。今月もまたきれいなお月さんが我々の帰りを出迎えてくれた。最後に今般の登山計画担当班を代表して進藤さんが標識のない道を登らざるを得なかったことなど計画の甘さを反省しお詫びをする発言があった。それでも全員が楽しく登山できたこと。素晴らしい景観に出会えた事。最後に全員無事下山できたことが救いであった。他の班からも気にするなと温かい言葉が寄せられ4班の小生も肩の荷を下ろした。

 

 18:15 船橋ICを通過、それぞれ帰宅を急いだ。みなさんお疲れ様でした。

 

文責 4班:中川