第121回 山行記「乗鞍岳」 2016.7.25~26

<山行記 その1>

25日。各地で参加者をピックアップ。

谷津・船橋IC5:40===首都高===中央道===談合坂SA6:50~7:05(休憩)===岡谷JCN経由===長野道===

みどり湖PA8:35~8:45(休憩)===松本IC8:55===国道158号===道の駅「風穴の里」9:30~9:45===

県道84号(前川渡から)乗鞍エコーライン===乗鞍バスターミナル(畳平)11:05着…「白雲荘」へ入る11:10

 

乗鞍エコーラインに入ると濃霧となり展望は効かず。習志野を出発しバス乗車5時間半余り、エコーラインでは曲がりくねった登りと

気圧の低下でやや気分の悪くなった人もいたようだ。「白雲荘」で昼食・休憩をとる。

 

12:15~「畳平」のお花畑散策、その後雨の気配もなさそうなので「大黒岳」へ上る。ただし霧のため展望は全く効かない。

13:40「白雲荘」に戻る。夕食まで簡単な飲食・歓談で過ごす。

早めの入浴(そんなに広くはないがリニューアルした檜風呂でお湯もふんだんに出て気持ち良い)

17:00から夕食。泊り客は40人ほどでほぼ満員。飛騨牛の「すき焼き」をメインにそこそこの食事で満足する。

食後は各自自由に過ごすが男性の部屋で2次会で盛り上がった人もいた。

20:00過ぎにはベッドに入った人もいた。

(部屋は男性10人、女性8人が一部屋ずつに。2段ベッドでゆったりとはいかないがまあまあで休めた)

 

26日は午前5時前後に起床。外は生憎の霧雨と濃霧で今日も天気は期待できない。

5:50から朝食。しばらく待機し、館内の廊下で簡単なストレッチをし、雨対策をしっかりとし、7:15に小屋の従業員に見送られ出発する。今日は蚕玉岳経由乗鞍山頂を目指す。

 

しかし、濃霧、雨、風に阻まれ半数は肩の小屋で待機。

半数は登頂を目指すが、途中引き返し、9:15には肩の小屋に戻ってきて全員が合流する。雨具など少々干して一休み。

9:55肩の小屋口への下山を開始。霧は薄くなり、風も収まったが、雨が降り続く中を下る。

途中、大雪渓を横目に肩の小屋口に10:20到着。マイクロバスに乗り込み10:30出発。

 

30分ほど下り「休暇村乗鞍」へ11:05到着。館内にある「天峰の湯」で濡れた体をゆっくりとお湯につかる。1

2:00~12:45 昼食(蕎麦とイワナの煮びたしなど) 

バス出発12:50===「道の駅風穴の里」13:18~13:35===松本IC14:02===松本IC14:02===諏訪PA14:25~14:40===

談合坂SA16:10~16:15===谷津船橋IC18:10

 

<お花畑散策と山行記 その2>  

25日 山小屋「白雲荘」で昼食後「畳平」のお花畑散策に出かける。

12:15~霧も薄まったが、山は全く見えない。しかし、近場の花々は我々を迎えてくれた。

ヨツバシオガマ、コバイケイソウ、ハクサンイチゲ、ミヤマキンポウゲ、ウサギキク、イワツメグサ、モミジカラマツ、チングルマの花は

終わりかけ羽毛が風に靡いていた。黒ユリは花が終わっていた。お花畑散策後反対側にある鶴が池を右に見て「大黒岳」に向かう。

畳平からわずか70m余り上る。途中、高山植物の女王と言われる「コマクサ」があちこちに咲いていて皆さん一斉にカメラを向ける。

イワギキョウ、チシマギキョウの可憐な紫もきれいだ。山頂近くで「雷鳥」の親子(4羽)が現れ、人を恐れず近くで見ることができた。

薄い霧と岩の色が保護色となりややクリアな写真が撮れなかったようだ。

 

「大黒岳」頂上には13:10到着。ここは朝日の昇るところが見える絶景のポイントとのことだが、明日も天気悪そうで期待できず。

13:40「白雲荘」に戻る。

 

26日 雨対策をしっかりとして濃霧、雨の中7:15出発。

ゆっくりとした登りが続き、途中、東京大学宇宙線研究所、自然科学研究機構乗鞍観測所の標識を見ながら30分余りで

肩の小屋(2,765m)に到着(7:50)。

ここは200名が収容出来る乗鞍周辺では最大の山小屋で休憩も可能である。

大正時代にすでに建てられており、100年になる。ここまでで皆んなずぶ濡れ。

 

ここで打ち合わせの上、剣が峰(乗鞍岳山頂 3,026m)への山行は有志のみとし、半数の9人が8:05出発する。

残った9人は雨具を乾かしたり、コーヒーなど飲みながら時間をやり過ごす。

頂上を目指す9人は最初は細かいザレ場の道を行き、次第に岩のごろごろした登山道を進む。

朝日岳(2,976m)の東面を斜上しているはずが、周囲は全く見えず登山道を示すロープと赤いペンキの目印を頼りに歩き続ける。

蚕玉岳(2,979m)と朝日岳の鞍部付近(2,940m)で体調不良者が出たため、4人が引き返し(この前に一人が肩の小屋に戻っている)

残り4人は前に進むことにする。この場所は長野県と岐阜県の県境にあたる稜線のの近くで、雨も風も一層強くなった。

体調不良で引き返す4人が小屋に戻る途中、剣が峰に向かった4人が戻ってくる。蚕玉岳から引き返したとのこと。

8人は風雨に叩かれたが無事に肩の小屋に戻る(9:15)。

 

全員集合し、一休みしマイクロバスの待つ肩の小屋口に向かって下る(10:00)。

こうして2日目の山行も雨、風、霧で目的を達せずに終えた。

一番期待していた山の風景が全く見えなかったのが非常に残念であったが、高山植物が観られたこと、雷鳥に会えたこと、

山小屋がそこそこ快適(食事、風呂など)であったことなど良い点もあった。

リベンジの声も出ている。お疲れサマーの山行でした。 

(一班矢島・三班佐藤 記)