3度目の正直がかない絶好の天候に恵まれた山行となった。通称那須岳周辺は天候の変化が激しく、また強風の吹き荒れることが多いが
こんな好天で風もない日和は珍しく日頃の行いからは信じられないくらいであった。多くの人は山麓駅からロープウェイを使って山頂を
目指し下りもロープウェイを使うことが多いが、我々はロープウェイの先の「峰の茶屋」から反時計回りで山頂を目指した。
最初の分岐点の「峰の茶屋跡」への道は傾斜の緩やかなややガレ場の上りである。登る右手にはやや急峻な朝日岳の上部が陽に照らされて
輝いている。空はあくまでも青く周りに雲のかけらもない。30分ほど歩くと遠くに「峰の茶屋跡」の赤い屋根が見えてきた。出発から約
一時間で到着。一休みし集合写真をパチリ。
午後の「雷雨注意報」を聞いていたので、牛ヶ首を回らずにできるだけ早く茶臼岳の頂上を目指すことにし、ここから直登にする。頂上
からは保護者や先生に連れられた幼稚園や保育園の子供たちが次々と降りてくるのに出くわす。可愛くてみんな元気だ。途中から右、左周
りで頂上に至る道があるが、左周りのゆったりとした道で山頂を目指す。前方の先には紅葉で有名な姥が平が展望され、遠目にも点々とド
ウダンツツジなどの紅葉が見られる。11:20には頂上に立つことができた。茶臼岳の頂上は1,915mあり、普段は強い風が吹いているが、今
日はそれもないが最高地点から少し下がった広い場所で昼食とする。
30分の昼食後、雲も出てきたので、急ぎロープウェイの山頂駅を目指し下る。傾斜はきつくないが、砂とガレ場の下りで滑りやすく尻餅
をつく人もでた。それでも一時間ほどでロープウェイ山頂駅にたどり着いた。休憩時間も含めわずか3時間の行程であった。10分足らずの
ロープウェイの旅で山麓駅にたどり着き、待っていたバスに乗り込み、立寄り湯に向かった。
かなり明るいうちの入浴。時間に余裕があり、ゆっくりとゆったりと風呂に入り、飲食歓談のひと時を過ごすことができた。
早朝、退会された力石さんから大量の「おおまさり」(落花生)、一升瓶の日本酒の差し入れあり、帰りのバスの中で頂戴いたしました。誠にありがとうございました。歩きたい人には少々物足りない山行でしたが天候に恵まれた山行を感謝いたしたいと思います。皆さまのご協力ありがとうございました。 (3班 佐藤記)