第134回 山行記「伊予ヶ岳・富山」2017.12.18

 

 冬至4日前なのでまだ暗い早朝5:30習志野を出発。天気はまずまず。目指すは「房総のマッターホルン」と称される伊予ヶ岳と「南総里見八犬伝」で有名な富山。京葉道路の幕張ICから高速に乗る。今回は久しぶりに24名と大所帯なので中型バス利用で快適なドライブ。6:05市原SAで15分休憩を取り、ご来光を左に見ながら館山道を南下。鋸南富山ICで高速を降りて間もなく、7:10登山口の平群(へぐり)天神社に到着。近づくにつれ沿道に水仙が咲いていて、温暖な南房総に来たと実感。

 

 

 

 トイレ休憩と入念な準備体操をすませ、予定より1時間早く7:30登山開始。5年前に閉校となった平群小学校を左に見て登り始める。広葉樹や竹林の中を進むといきなり結構な勾配ですぐ体が温まる。7:50富山分岐の辺りで給水・着替え休憩5分。なかなか快調なペースで8:05東屋・展望台に到着、ここまでが案内にあるハイキングコース。ここから先は急な岩場で「岳」が付く山は千葉県で伊予ヶ岳だけ。初めての人にはビックリする「ロープ&鎖場」が待ち構える。ベテランの補助やアドバイスを受け、8:30全員無事頂上(南峰320m)に到着。

 

 

 

 この日は快晴の天気予報だったが途中から曇り空に。これから登る富山が目の前に、海の向こうに伊豆大島は見えるが期待の富士山はてっぺんが雲の上にかすかに見える程度。それでも崖にせり出した、数人立つのがやっとの狭い岩峰上からの眺めは360°の大パノラマで解放感満点、穏やかな東京湾の向こうに目を凝らして見えた富士山に歓声が上がる。標高の割にはしっかり登山をした気分になり皆満足顔で記念撮影。

 

 

 

 忘年会の時間を長めに確保したいので北峰往復は省略し、8:40早々に下山開始。登るのに難儀した岩場は降りるのが実はもっと難儀。あちこちから歓声(悲鳴?)が聞こえる。思いの他時間が掛ったが何とか無事岩場を全員通過。後から女性に比べ男性への補助が少なかったとの意見(うらみ節?)も。東屋・展望台でほっと一休みして振り返ると杉の黄土色の雄花が大量に頭上にあり思わず息を止める。花粉が飛散する時期にはまだ早くて良かった。当初、富山分岐から県道R89谷・集落へ下りる予定だったが、バスの駐車スペースの関係で変更し平群天神社に戻ることに。出発してから丁度2時間、9:30到着。トイレ休憩後、富山の北側登山口までバス移動。9年前は徒歩で富山まで移動し大変だったとの事で今年はバス移動することにし、結果大正解。

 

 

 

 県道からバス1台ようやくの道を数百m登り、9:55富山登山口「伴流みかん園」駐車場で下車、中型バスだと思っていたより転回スペースが充分ではなかった。たわわに実った一面のみかん畑風景に癒されるつもりだったが収穫後風景で残念。ちょっと時期が遅かった。ここから富山山頂までは雲が厚くなり「雪?」という声を聞きながら、勾配のきつい荒れた舗装路を進む。前半伊予ヶ岳で結構エネルギーを使ったので固い単調な路面に多少嫌気が差しながらも、10:40富山頂上(北峰350m)に到着。ここで安堵の記念撮影をし、展望広場で軽めの昼食。大きな木製展望台からは伊予ヶ岳山頂からの風景とはまた別の東京湾一円の風景が広がっていた。晴れていれば三浦半島の先に富士山はもちろん、南アルプスなども一望できるらしい。

 

 

 

 忘年会の時間を長めに確保したいのでここでも南峰立ち寄りは省略し、当初予定より1時間早い11:00に下山開始。ルートは、整備された木製階段が続く伏姫ルート。山道のカラスウリの赤い実が印象的だった。11:45伏姫籠穴前(トイレあり)を通過、気になった天気も下に着くころには日差しが出るほどに回復。暖かくなって道路が広くなだらかになるに従って気持ちも足取りも軽くなり各々話が弾んでいる様子。バスが待っている富山中学校に12:00全員無事到着。入念な整理体操をして登山終了。

 

 

 

 12:20立ち寄りの湯&忘年会会場の番屋へ到着。ぬるめの炭酸泉でのんびり入浴して番屋新館に移動し、13:15山本会長の挨拶で忘年会開始。今年は男女交互に座る様にクジ引きで席を決め、山行の思い出等を肴に大いに飲んで食べて15:00伊藤(忠)さんの一本締めでお開き。かますの干物などを買って15:15帰路に着く。早め早めに進行出来たため、予定になかった「道の駅保田小学校(廃校活用)」に立ち寄り、花や土産を買い込み15:45出発、16:20市原SAでトイレ休憩。往復とも渋滞に合わなかったこともあり順調に予定より1時間以上早く17:00湾岸千葉ICで降り無事帰習した。

 

                                                      2班:小山格一・小山礼子