第144回 山行記「金時山」2018.12.17

 

忘年会を兼ねた今年最後の山行は、箱根外輪山の最高峰、金太郎伝説と富士山の絶景で人気の金時山(1213m)。今回はこの時期凍結の心配が少ない南面の金時神社から登り、乙女口へ下る予定。

 

 

 

バスは参加者20名(男9名女11名)を乗せ、予定通りに出発。谷津船橋ICから東関道に入る(5:40)。冬至(12/22)前でまだ暗く仮眠しながら順調に海老名SA到着(6:45)。20分程休憩し更に東名高速を進む。

 

あいにく朝から弱い雨が降っているが海老名SAを出る頃には右手に大山や丹沢山系の稜線が見える。28人乗りの中型バスはシート間隔が広く快適。御殿場ICで高速を降り(7:45)、登山口の金時神社下駐車場に定刻到着(8:00/標高713m)。雨を避け車内で雨具・スパッツ等を装着。外の気温は意外と暖かく5℃程度か。駐車場奥に無料のトイレ有り。

 

 

 

準備体操後登山開始(8:25)。先ずは金時神社に参拝し無事を祈願。拝殿の扉が閉まっていた事もあり祈願者の割に賽銭少なめ。道はぬかるみ歩きにくい。金時宿り石で小休止(8:55)する頃には雨も上がり思いの外暖かくなって、雨具やセーター等を脱ぐ。この辺から火山岩特有の岩場で勾配も急になり雨ズボン等を重ね履きしていると登りにくい。隘路が続くが他の登山者と全く会わないのですれ違いも無く助かる。小休止を取りながら稜線の仙石分岐を過ぎる(9:401050m)。すっかり葉の落ちた木立の間から見下ろす箱庭の様なゴルフ場には綿雲が浮かび、巨大カルデラの中には芦ノ湖や大涌谷の噴煙が上っている。時々立ち止まって景色を楽しみつつ気を取り直して岩場に気合集中。頂上はもう一息。

 

 

 

予定より少し早めに金時山頂に到着(10:151213m)。雨はすっかり上がり、太陽も顔を出し始める。待望の富士山は雲で山頂が隠れているものの九割方雄大な姿を現し純白に輝いている。皆頂上からの眺望は半ば諦めていただけに大きな歓声が上がる。富士山をバックに満足顔で記念撮影に収まり昼食。この日は金時茶屋も金太郎茶屋も閉じており金時娘も不在だったが、金時猫?5匹が歓迎してくれ、昼食のおこぼれをねだりに来る。昼食後は思い思いに写真を撮ったりしてくつろぐ。富士山の右横遠くには白く輝く北岳や間ノ岳らしい山が連なる南アルプス、眼下には仙石原や箱根外輪山の大パノラマ。茶屋の後ろに回ると矢倉岳や遠くに大山や丹沢山系が群青色に清々しい。貸切状態の頂上風景を目いっぱい満喫。頂上に綺麗な有料トイレ有り(100円)。山頂はじっとしていると冷えるし忘年会も待っているので、早めに下山開始(10:50)。

 

 

 

下りは足場の悪い岩場が続いた事もあり、なかなかチェックポイントの長尾山頂に着かない。30分程遅れて到着し小休止(12:051144m)。体調不良者が出たため、ここで先行組14名と後行組6名に分かれる事にする。先行組が乙女峠に着く頃(12:301050m)、富士山の雲が綺麗に取れて真っ青な空を背景に全容を現す。皆シャッターに夢中。後行組は10分遅れて、乙女峠で先行組とすれ違い休憩。その後先行組は下山道が悪路だったため当初の乙女口へは向かわず、途中から舗装道路に出て約500m進み、いっぷく茶屋到着(13:20780m)。下山口を変更しバスにそこまで来てもらう。後続組も10分程遅れて到着、合流乗車。登山道はぬかるみが予想されたので、あらかじめ変え靴や泥落とし用ブラシをバストランクに入れておいて大正解。車内を汚さず乗車し出発(13:40)。

 

 

 

乙女トンネルを抜けて間もなく入浴兼忘年会会場の富士八景の湯到着(13:45)。正面に富士山が大きく見える風呂で汗を流した後、忘年会開始(14:30)。今年も、くじで男女交互に着席。山本会長の挨拶と乾杯で宴会開始。美味しい料理と飲み放題の生ビールや日本酒・焼酎に1時間半の山行談義はアッと言う間。笹川さんから「今年の山行皆勤賞は山本会長1名」と発表あり拍手。最後に矢島さんの一本締めでお開き(16:00)。

 

 

 

帰路も御殿場ICから東名高速に乗り、帰りの車中はカラオケならぬアカペラ大会。皆さんの豊富なレパートリーと美声に圧倒される。途中、海老名SA(16:55)で20分のトイレ&買い物休憩。首都高が渋滞し始めたので用賀料金所Pで臨時のトイレ休憩(18:00)。その後首都高湾岸線の事故渋滞もあったが、予定より少し遅れ谷津船橋ICを降り(19:25)、各市内バス停へ無事到着。

 

 

 

今年の山行では、10月大石峠・北側から、11月三つ峠・北北東側から、12月金時山・東側からと三カ月続けて違う角度の素晴らしい富士山に出会う事が出来ました。

 

今回は出発時が雨でしたが、午後からは絶好の山歩き日和に変わり、大満足の締めくくり山行になりました。終わり良ければ全て良し。一年最後の山行を無事終える事ができました。各自体調に留意して、また来年も皆で元気に山に行きましょう。

                                                   (担当2班:小山格一記)