第154回 山行記「杓子山」2019.11.25

 

令和元年1125日(月)、晴れ時々曇り (参加者男性8名、女性7名、合計15名)

 

 数日来の雨続きと今朝のすごい濃霧で行き先不安の山行となる。いつもの乗車場所にて参加者を乗せてバスは谷津船橋IC(5:30)から湾岸道路に入り、首都高速を経て中央自動車道路へ進んで行く。途中の談合坂SAにて小休止を取る(7:00~7:20)。談合坂を過ぎると太陽も出てきて、左方向に山頂部に傘雲を被った富士山が見えている。今日の天気は良さそうだ。大月JCTにて本道と分かれて河口湖ICにて下りる(7:45)。国道138号から富士見バイパスの139号へと進み、東町東で右折し大明見を過ぎると田園地帯に入って行く。この道は旧鎌倉往還であるが、マイクロバスがやっと通れるほどの道幅である。銀泉閣を通過するとやがて不動湯に着く(8:10940m)。不動湯にてトイレを借り、準備体操後出発する(8:30)。沢沿いの登山道もある様子であるが、歩きやすい林道を歩く。あちこちに紅葉が残っていて太陽光の反射で奇麗である。花は見られないが真白いススキの穂が多くあり、まぶしく輝いている。工事用車両のゲートを過ぎ、しばらく歩くと大権首(おおざす)峠の展望台に出る(10:00~10:101370m)。眼下に忍野村と六合目ほどまで真っ白で、傘雲に覆われた富士山がきれいに見えている。 ここは忍野スカイスポーツ倶楽部のハングライダー基地でもある。丁度一機のハングライダーが飛び立つ準備をしていて、我々の休憩中に蝶のように忍野村に向かって舞って行った。

 

一休み後いよいよ登山道に入って行く。最初はカラ松と赤松が目立っているが、しばらく登るとコナラやクリの雑木林の急登となる。登山道は赤土であるが、部分的に補助ロープが設置されており歩きやすい。右手に富士山を見ながら登高し、階段状の道を過ぎると杓子山山頂に着く(11:001598m)

山頂は草地の小さな広場になっていて、富士山の好展望台として知られている。モダンな鐘やテーブルとベンチが設置されている。先行していたフランス人の男女が休憩していた。富士吉田市街とその奥の河口湖、忍野村と山中湖方面、北西の方向には南アルプスの山並みが見えている。山頂は風も無く大変暖かい。ここで昼食をとり、予定より長く景色を楽しんだ後、外人さんに記念写真を撮ってもらい、下山することにする(11:40)。もと来た登山道を注意しながら不動湯に向かって下降する。スリップすることもあまりなく、春先の陽だまり山行のようで暖かく気持ちの良い山歩きである。やがて不動湯に着き、一汗流し休憩する(13:20~15:00)。ここは大明見財産区の運営する800年余りの歴史ある自炊湯治場で、隣接する硯水不動尊では霊水を汲むことが出来ます。帰路は富士吉田西桂スマートICより中央高速に入り、石川PAにて一休みし谷津船橋ICに戻る(18:00)。                          (記:矢島)