第156回  山行記「宝篋山」 2020.01.27

 

令和2年1月27日(月) 天候:曇  気温:麓6℃、山頂1℃

参加者16名(男性 7名・女性 9名)

 

令和2年第1回目の登山は宝篋山を選定した。15年の歴史を誇り関東近辺の山々を登りつくした習志野山楽会ではあるが宝篋山は意外にも初めてとなった。

 

つくば市北東部に位置しており標高461メートルの山で目の前には筑波山、さらに北には日光連山、東に霞ヶ浦・鹿島灘、南に関東平野が一望でき、天気が良い日には富士山が遠望でき富士見百景にも選定されている。

 

宝筐山へは習志野から近いこともありいつもより30分遅い出発とし6:10谷津・船橋ICから高速道に入ったところでみなさんに挨拶。今朝目覚ましの設定を間違わなかったか尋ねたところ全員なし、間違えたのは山行計画を作った自分だけだった><。現地は小雨が予想され気温もぐんと下がっているので登山中の足元・寒さへの注意を伝えて、途中守谷PAで休憩をとり7:40宝筐山小田休憩所に到着。現地の天気は曇だった。

                                                                                                                

お勧め登山コースは6コースあり、その中で上りは最も長い常願寺コース(4.0km)を選んだ。8:05分宝筐山小田休憩所を出発。出発前、地元の方が通りかかりコース入口までの方向を教えていただき迷うことなく登山口へ(少し迷いかけたがYAMAP地図で確認しタイムロスはなかった。)

 

畦道から登山道に入り沢の小道あたりまでの緩やかな登り道はヒンヤリ感が心地よく、最近話題の芸能ニュースをおしゃべりしながら歩き皆さんの口から白い息が見られた。小道を過ぎるとゆるやかな上りから徐々に急登が始まり水の流れる音が聞こえてきて小滝も現れた。振り向くとみんなが一列になって下を向いて息をはきながら歩く姿にこれぞ登山!を感じさせた。

 

急登を約45分歩き尖浅間山山頂で記念写真を一枚。ここから地図では野鳥の森になるが鳥の囀りが聞こえない。鳥たちも寒くてちぢこまっているのだろうか?続いて山桜の森に「こならの木と山桜の合体木」があったが、この森は暖かい季節には草花が咲き野鳥たちも口笛を吹いて登山者を楽しませてくれるのだろうけど今はちょっと寂しい。

 

まもなく極楽寺コースと合流し10:10宝筐山に到着。山頂は冷たい風が吹いていたが筑波山をバックに寒さを堪えみんな笑顔で記念写真を撮った。筑波山の後ろにはうっすらと日光連山、東に霞ヶ浦が見え、南に富士山が見え...るはずが...見えない。残念と思いながらも曇り空でこれだけ見えればラッキーと納得。昼食は少し下の電波塔に移動し建物の壁で風を避けて摂ってから即、体を暖めようと下山開始(10:40)。

 

下山は小田城コースを降り、いのししが土を掘り返しボコボコになった道を下浅間、硯石、七曲を経て登山口の八幡宮に着き少し先のバスが待つ市営小田駐車場へ12:05到着。八幡宮前でメンバー数名が地元ボランティアの方から宝筐山の名前の謂れや史跡について話を聞くことができ、ここにはあまり知られていないが鎌倉時代からの奥深い歴史があるらしいと。

 

筑波山麓の「筑波山温泉 つくば湯」に着いた時は計画した時間より早くなっていたので、疲れが十分とれるようゆっくり湯に浸かりつくば湯での滞在時間を伸ばしたが帰りも渋滞なく谷津・船橋ICにまだ明るい4時半に着いた。

宝筐山は気軽に登れて初心者がハイキングを楽しむ最適の山として紹介されているが自分はそうは思えない。461メートルは甘くはなかったと思うのは自分だけだろうか?

(記 杉山)